2016年8月31日水曜日

Windows 10でApache HTTPdサーバーを実行する

事前条件

Visual Studio 2015 のVisual C++ 再頒布可能パッケージをインストールしておく必要があります.
再頒布可能パッケージは,Microsoftのダウンロードセンターからダウンロードできます.

Apache HTTPdサーバのダウンロード


Apache HTTPdサーバのページの左メニューから,Download!のFrom A Mirrorを選び,Files for Microsoft Windowsを選びます.


Apache HTTPdサーバのWindows向けバイナリを配布しているサイトがいくつかありますが,ここではApache Loungeを選択します.


Apache HTTPdサーバの本体をダウンロードします.この記事を書いた時点での最新版は,2.4.23です.ここでは,64bit版をダウンロードしていますが,32bit版でも手順は変わりません.
ただし,PHPなどと連携する場合,HTTPdサーバが32bit版ならPHPも32bit版,といったように同じbit数のものを選ぶ必要があります.


ダウンロードしたら,解凍し,中にあるApache24というフォルダを取り出します.ここでは,ユーザーのホームフォルダ(環境変数USERPROFILEで指定されているフォルダ)にhttpdという名前で取り出したこととします.



httpdフォルダの中にconfというフォルダがあり,その中にhttpd.confという設定ファイルがあります.Apache HTTPdサーバを起動するには,最低限,以下の項目を設定する必要があります.

  • ServerRoot
    • "${USERPROFILE}/httpd"に書き換えます.
  • DocumentRoot
    • "${USERPROFILE}/httpd/htdocs"に書き換えます.
    • 直下のDirectoryの部分も同様に書き換えます.
  • ServerName
    • 先頭の#を消してコメントを解除します.
    • localhost:80に書き換えます.
これで準備ができたので,Apache HTTPdサーバを起動します.httpdフォルダの中に,binというフォルダがあり,その中にhttpd.exeがあるのでクリックして起動します.

http://localhostにアクセスして,It Works!と表示されれば起動しています.

先にSkypeが起動していると,Apache HTTPdサーバが起動しない場合があります.Skypeを起動している場合,一度Skypeを終了して,Apache HTTPdサーバを起動した後にSkypeを再起動するようにしてみてください.

あとは,httpdフォルダのhtdocsフォルダを基準として,相対パスを指定すれば,そのファイルをHTTPdサーバ経由で取得することができます.例えば,http://localhost/hello.htmlというパスをウェブブラウザに指定すると,htdocsフォルダのhello.htmlを取得することになります.

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